椎茸の基礎知識
椎茸は健康食品としての価値が高く、最近の健康食ブームもあって人気が高まっている食材のひとつです。中でも免疫力を高める効果は、椎茸の持つ薬効の大きな特徴となっています。
もともと人間の体というのは、外部からウイルスなどの外敵が体内に入ってくると、白血球やリンパ球、インターフェロンなどがそれを攻撃して体を守るという機能がありますが、実は椎茸などのきのこ類は、これらの細胞の働きを高める効果があり、身体の免疫力が高まって、総合的に病気にかかりにくい体質にしてくれるのです。
この作用は、ガンに対する抵抗力や予防力、インフルエンザ、エイズなど重大なウイルスに対する抵抗力も高めることができるので、実に価値があるといえるでしょう。
ただし、椎茸は薬ではありませんから、例えばインフルエンザになったといって、急に椎茸を食べても、当然のことながら即効性があるわけではありません。
やはり、普段から椎茸を継続して食べていることで、身体の免疫力を自然と高めることができるわけで、それがいざという時に効果を発揮してくれるわけです。
又、椎茸は肝臓障害に対しても効果をみせてくれますし、悪玉コレステロールを減少させる作用もあります。これは椎茸に含まれるエリタデニンという物質が悪玉コレステロールを減少させるもので、肉料理の時は椎茸をいっしょに食べることで、コレステロールの摂取過多を防いでくれるのです。
こんな効果を持つ椎茸ですから、その品質を決める栽培方法は実に重要なポイントとなるわけです。